大人の自由研究

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インドで出会った詐欺一覧(2014年12月)

今回のインド旅行で出会ったインド人詐欺をまとめてみます。

地球の歩き方に書かれてるやつは一通り出会った感じです。

ただ、最後に描いております通り、何を持って"詐欺"と呼ぶかは難しい気がしました。

観光者目当てにしてますが、価値観の違いもあるように思います。

 

 

 

インド人詐欺解説① ニューデリー駅のチケット詐欺

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 ニューデリー駅の入り口で立っており、駅に入ろうとする観光客のチケットを確認する振りして呼び止め、そのチケットは期限切れだと嘘ついて、高額な旅行代理店に連れて行ってコミッションを得る仕事の事です。

 日替わりで様々なオヤジがいますが、無視して通過すればオッケーです。手にはペンとノートなど小細工を持ってたりします。たまに腕を掴んできたりするアグレッシブなオヤジもいるので、躊躇なく振り払いましょう。

 的確に外国人だけに声を掛けるので実に不自然です。なお、似たやつに、外国人専用券売所への階段を通せんぼし、別の偽チケット売り場に誘導するヤツもあります。

 

 

インド人詐欺解説②  マッサージ詐欺

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 バラナシのガンジス河沿いで出会えます。にこやかな挨拶と握手から始まり、そのまま勝手に手を揉んでマッサージをしてきます。10ルピーと言ってきますが、さらにそのまま任せると、頭から全身、足などのフルセット2人がかりのコンボにつながります。10ルピーとは最初の値段であり、最終的には二人分要求されて1000から2000ルピーになるとか。私の場合は途中で中断して抗議したので14ルピー(ポケット内の有り金)でした。30円未満ならお得です。途中で気持ちいいか?と、しきりに聞いてきますが、ここで気持ちいいと言うと、後からあんなに気持ちいいと言ったじゃないか!と支払いを断り難くなります。

 写真はまんまと引っかかっている日本人の姿(私)です。周りにはインド人ギャラリーが集まってきています。この後支払いで揉めます。マッサージ自体は気持ちいいです。

 

インド人詐欺解説③ 火葬場の薪代詐欺

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 バナラシのガンジス河沿いのガート、マニカルニカーガートの火葬場で出会えます。

 親切な振りして火葬場のよく見える建物に連れ出し、火葬の説明を割としっかり神妙な顔でした後に、あなたもカルマを果たすために、その辺で死を待つ人の為に蒔き代を寄付して下さい、と言い寄る詐欺です。最後には死を待つ人がゾンビの様に寄ってきますが、彼らもサクラです。

 インドでは強引にまくし立てる詐欺が多い中、手の混みようと神妙な顔で騙そうとする点が面白かったので、「Truth(真実)は日本語では"マジで"というのだよ。説明の最後につけるといいよ」とアドバイスしてあげました。次からの神妙な顔での説明が楽しみです。

 説明は丁寧なので、納得いけば幾らか渡してもいいのかもしれません。ただし、全く同じ説明をする別のインド人が集まってきたのでちょっと困りました。つい今同じ説明聞いたわ。聞いてる姿を見てただろうに。


インド人詐欺解説④ ボッタクリボート詐欺

 

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 ガンジス河沿いには、沢山のボートがあり、お金を支払うことでボート遊覧ができます。河沿いを歩いていると「ボート!ボート!チープ!」という声がガンガンきます。

 最初は安い金額を言っておき、周遊から帰ってきてから、片道の値段だったとか、30分あたりの値段だとか言いがかりをつけて多くせびろうとしてきます。私の場合は相棒が最初にハッキリ言っただろ!としっかり言ってポケットに最初の額をねじ込んで立ち去りました。追ってはこないので、そんな感じで良いと思います。

 写真は口数の少ない硬派なボート漕ぎのオヤジです。彼は趣旨無言で実に良かった。ダメだったのは、このオヤジを紹介して仲介料を大量に取ろうとしたインド人だったように思います。

 

インド人詐欺解説⑤ 客引き詐欺

 

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 観光客が多いバザールや土産物屋に沢山います。特にバラナシは日本語達者なキャッチが沢山いました。
 ウチは政府公認の店だ、と政府マークの偽名刺を見せたり、地球の歩き方〜ページの店が俺の店だと言ったり、行きたい店に案内する振りして閉まってる関係ない店に連れてって結局自分の店に行こうとしたり、着てる服の値段聞いて、それより安く売ってやると言ったり、まー色んな事言って連れて行こうとします。タクシーの運転手曰く、コミッションは45%とか。そりゃ頑張るわな。
 あまりに多いのと相手するのに疲れたので、カムサハムニダとか、ニーハオとか、10ルピーとか適当に言って相手しなかったら、怒ってバーカバーカと10回くらい連呼されました。自分は嘘ついてくるけど、嘘つかれると超怒ります。人間みんな一緒ですね。

 

 


インド人詐欺解説⑥ ガイド詐欺

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 観光地にて、ハローマイフレンドと声をかけ、並走して歩きながら勝手に解説し、最後にガイド代を要求してきます。観光地ならどこでもいます。モスクの中にもいいます。
 割とちゃんと解説してくれたりするので、説明してもらったら相手の言い値で支払わずに、自分の納得いく額を渡してもいいかもしれません。
 もっとくれと言ってくるかもしれませんが、紙幣を丸めて笑顔で握らせるか、胸ポケットにねじ込むと、スムーズに立ち去ることができます。
 ただし、本当にガイドが要らないときや、金額をキッチリしたいならば、最初にガイドかどうか聞いてキッパリ断るか値段を明確にすべきだとも思います。


インド人詐欺解説⑦ リクシャー、タクシー詐欺

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 私は経験してないですが、目的地に行かずにコミッションを得られる土産物屋や、ホテルに連れて行く詐欺が横行してるとのことです。特に夜のデリー空港からは強引で被害報告が絶えないとか。
 乗り物で主導権を握られるとどうしようもないので、駅前にたむろしてるのは避けて、流しかホテルに呼んでもらうと良いと思います。

 

インド人詐欺解説⑧ 学校補助金詐偽

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 学校補助金詐偽がデリーのレッドフォートでありました。インド国旗をこっちの服に勝手に針で刺してきて、貧しい子供の学校のためにお金をーって言って強制的に募金のを求めます。服に穴も空きます。

 針を出してきたとこで、相棒が「手口は知ってるから刺すな」って言うと終わりました。

 

 

こうして書いてみると、結構なボリュームでした。皆さんもインドに行く際の足しになれば幸いです。

 

最後に

 ⑥の観光地案内とかは詐欺かどうか微妙で、自分次第なとこあります。満足すれば満足に見合った額を払えばいいし、言い値がおかしかったら断ればいいし、歩合に対して言い値で払ってしまうのが間違いなのかもしれません。
 逆に、感謝して渡したお礼のルピーに対して、インド人側が貰いすぎと思ったら、別のモノで返してきたりしたこともあったので、そういう気持ちも含めた等価交換なのかもしれません。
 なお、いろんなインド人に日本製ボールペン(ダイソー)プレゼントしてみたら、詐欺師含めて皆明るい顔で目をキラキラさせてメチャクチャ感謝されました。

 きっと本当に悪い人はおらず、生きてくために一生懸命考えて働いているのだろうと想像します。

 モラルやマナーといった「教育」が整うことをインド政府に期待しています。

 

今回の旅の参考書:

D28 地球の歩き方 インド 2014~2015

D28 地球の歩き方 インド 2014~2015

 

鉄板の一冊。これに乗ってた詐欺が全部あった。

 

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

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インパクトでジャケ買い

 脚本が宮藤官九郎で、長澤まさみ主演のテレビスペシャルも面白かったです。